Tuesday, August 22, 2006

熱くなるアメリカのヨガブーム

ロハスと云えば、ヨガは切り離せないくらいロハスの大きな構成要素だ。ポールレイ博士のCulture Creativesの中でも、GaiamなどのヨガDVDの販売などについて書かれている。ヨガは身体の健康に結びつくだけでなく、その東洋的な教えそのものが、広範な分野での健康につながったりしているので、関心も高い。食事についても、ライフスタイルについても忙しい現代ビジネス・エクゼキュティブ、家庭の主婦、学生から始まり、多くの人を魅了して止まない。

このようなブームになると、一流のヨガの先生ともなると、セレブ以上の生活になってきているらしい。あちらこちらのセミナーで引っ張りだこになり、空港につけばお出迎えを受けたりする生活がもの凄いらしい。ハリウッドのセレブが師と仰ぐヒトにでもなれば、その生活ぶりはハデになるようだ。もちろん、経済的な余裕も相当なもので、一昔の貧乏ヨガ教室のレベルではなさそうだ。ことアメリカのヨガ先生の収入レベルなどについても記述があるので関心ある人は今回参考にしたロサンゼレス・タイムズ紙記事を覗かれると良い。

セレブ的な生活をするようになるとのことだが、一流どころの中にはしっかりした考え方を持っている先生は多そうだ。ロックスター並みにチヤホヤされながらも、やはりヨガをするに至ったまっとうな人たちは、収入の相当部分を社会の弱者に寄贈しているのだと云う。もちろん、皆がそうだと云わないが、精神的な存在としても見られることもあり、変にやたらなことはできないのだろう。やはり、身体をきちんと磨くのには、精神が伴っていかないと弟子が尊敬をしてくれないところに、ロックスターとの差があるようだ。新聞記事の紹介では、自ら規律をしっかりと引き締めている先生たちが多いことを記述している。

このように考えてくると、アエロビックスを初めとして、ピラテス、いろいろな運動マシーンを通じて身体を奇麗にしていくことだけでは済まない、何か深い欲求が裏にある気がする。以前なら教会が与えてくれた、精神的な支えは、価値観の多様化によって、教会だけでは与えきれないものになっているのだろう。教会も、もちろん、心の支えはあげられると思うが、現代人の生活は複雑化しており、聖書だけに限った拠り所では済まないと見て良いと思う。

ヨガの中に何かスピリチュアルなものを求め、食の改善、ライフスタイルの変更をさせていく何かすごく強い引くものがあるようだ。どれがホンモノなのかは、確定できないところに価値観設定の難しさがあるのだろうが、人々は、ただの健康に飽き足らず、ヨガを求めて動いている。もはや、ヨガは、ヒッピー的な社会異端児の世界から飛び出し、アメリカの社会ファブリックの中に定着している。大都会が中心だが、ボールダーのような小都市でも、熱くなっているところは多い。ボールダーにもヨガのスーパースターの一人であるRichard Freemanが住んでいる。彼のインタビューを読むとすごいものがある。ここからの情報発信は、より深くロハスに根ざしたヨガになっている気がする。機会があれば紹介をしよう。

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