Monday, August 21, 2006

不老長寿を求めて

New York Times紙の8月20日付けによると、アメリカでは、一部の成長障害を持っている児童だけでなく、大人も成長ホルモンを注射し始めているという。人間成長ホルモンhuman growth hormone (H.G.H.)は、人間がある一定年令を超えると毎年1ー2%分泌が少なくなっていくのだという。逆にこの成長ホルモンを注射治療をしていくことによって、身体の筋肉が引き締まったり、疲労回復も早くなったり、身体の怪我などでも回復が早くなるという。だぶついた肉が引き締まっていくとなれば、かなり関心を持たざるを得ないものだが、これが一般的な治療になっていくところに問題がある。

もちろん人間は、生まれては死んでいくサイクルの中にあり、健康な期間を長くしたい気持ちはよく分かる。しかし、この人間成長ホルモンが多く使用されるようになると、一時的に素晴らしい体調になったとしても、それがどのようなインパクトを与えるものなのか良く理解されていないらしい。実際に、この成長ホルモンを注射し続けた人たちの中で、ガンにかかった人が多く出ているとの報道もあり、その辺りの理解をきちんとした上での活用でないと、成長ホルモンを長寿の薬として扱うのは少し早すぎるようだ。

ロハスのHはヘルスを意味しているわけであり、必ずしも若さを意味しているわけではない。しかし、アメリカのベビーブームの連中は、体制に反対したり、マリファナを吸ったり、ジェーンフォンダのアエロビックスをしたり、セックス革命を経た連中なので、どちらか云うと、このまま老化するのが堪えられない人たちなのだろう。顔のしわを取り除くためにボトックスを利用したり、ベッドでの活躍できるためにバイアグラなども開発販売をしてきた連中なのだ。

ロハスのヘルスはどのようなヘルスかを定義しているのではないので、ここの議論にはならないが、少なくとも薬漬けで、体力の引き延ばし策を求めているのではない気がする。時限のある生命の中での成果は、自己の美しさ、若さだけではないはずだ。ボールダーの自然の中にいると、大都会の人々が考える、幸せと云うのが少し空しく感じるのは気のせいであろうか?ボールダーの10キロレースなでには老いも若きも参加する。そうして皆がそれぞれのスポーツへの参画に喜びを感じている気がしてならない。心の若さが長寿の秘訣になる気がする。

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