Tuesday, August 01, 2006

2007年は、オーガニックスーパー戦争元年

ボールダーが、ロハス市場の先行指標とするならば、当地における来年のオーガニックスーパーの競争状況は激戦区になるのは明らかだ。アルバートソンと云うコンベンショナルスーパーがボールダーの2店舗を閉鎖して間もないことだが、それに代って、今度は、ナチュラル・オーガニックのサンフラワー・ファーマズ・マーケットがオーガニック激戦区ボールダーに参入するとこのほど発表をした。

サンフラワー・ファーマズマーケットは元々、ボールダーのワイルドオーツ・スーパーを作ったMike Gilliland氏のもの。同氏は、ワイルドーオーツを2001年に手放した後、ボールダー以外の町で、再度ナチュラルスーパーチェーンを作り始め、サンフラワーズマーケットを着々と築き上げてきた人物。5年ほどで、現在米国市場に米国南西部に11店舗を構えるまでになり、古巣であり、本人も住んでいるボールダーの街への再度の殴り込みをかけることを決意したようだ。

サンフラワーズ・マーケットの特性はベストな品質を、最も安い価格で提供することをモットーに事業を立ち上げてきたスーパー。 "Better-than-supermarket quality at better-than-supermarket prices" だそうだ。しかも、ディストリビューター経由で食品を調達するのではなく、生産者が直に納める方式を掲げ、大量の買い付けとすぐ支払う方式で、大手のナチュラルフーズに対抗する意識をあらわにしている。棚割当や特別なフィーもとらない方式は、確かに現状のスーパーとは違い、生産者と手を組む方式ともとれ、鮮度と価格で、このナチュラル・オーガニック業界を震撼させる影響力を持ちそうだ。地元紙では、ディスカウンターとして扱われ、高級化やブティック路線を行くその他のナチュラル・オーガニック・スーパーとはっきりした戦略の違いを見せている。

店舗を開設するところは、まさにボールダーの街の中央で、半径1マイルのところに、ホールフーズ、新規ワイルドオーツの旗艦店、ビタミンカテージ、あるいはコンベンショナル・スーパーのセーフウェー、キングススーパーが集中しているところ。低価格、高品質を掲げることでアルバートソンの店舗閉鎖に続き、セーフウェーやキングスーパーがどのような対策を取り得るか、ナチュラル・オーガニックを知り尽くしたMike Gilliland氏が殴り込みをかけることで、ワイルドオーツやホールフーズがどのように対応をするのか今から大いに楽しみだ。

オーガニック・リテールがボールダーで勝ち残る戦略、あるいは、市場をどのように分割し合うか、それぞれのリテーラーが特性を引き出し新たなオーガニック市場が浮かび上がっていくことだろう。ロハスな市場がどのように動いていくのか占う上で、極めて大きな市場参入となりそうだ。

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