Sunday, August 27, 2006

オフィスのグリーン化が加速するとき

職場の建物を考えるとき、銀行や法律事務所だったら会社のイメージを偉容なものに如何にできるかが一つの建築基準だったと思う。会社のプレゼンスを高めるために、大理石をふんだんに使ったり、照明をハイテクや高級路線で行なうことによって、企業イメージを高めてきたことは大いにあげられる。しかし、プライオリティで考えていくと、どうも従業員、あるいは地球環境よりも企業の重厚なプレゼンスを先に求めてきたりしたのではないだろうか?

ロサンゼレス・タイムズ紙によると、最近では、地球、職場環境に重点を移すことによって、単に省エネの建物ができただけでなく、副産物として従業員のやる気が増えたり、欠勤率が減ったりプラス効果が大きいことが分かってきたらしい。従来は、グリーンビルを建てるのにプレミアムを支払ってきたのだが、電力料金の削減、水道料金の削減に加えて、仕事の効率上昇や、欠勤率の減少による労働効率などが向上して、結果としては企業にとってかなりのコスト節約になっていることが判明してきたと云う。どうやって測定をするか分からないが、グリーン業界団体は、グリーンビルにしたことで、従業員の生産性は16%上がるとしている。

ロサンゼレスタイムズの記事は、トーランスのトヨタ本社ビルのグリーン化で得た、具体的なプラス要因を挙げている。トヨタ自動車のトーランス本社では欠勤率は14%下がったと報道されている。そうして、これまでグリーンビルは高いと云うコスト的な側面ばかり見られてきたのが、従業員のやる気にもつながると云うことが判明したこともあり、グリーンのオフィスビルの建設はラッシュを迎えるだろうと予測している。確かに地球環境のためにビルができることは、精神的な意味で、何か満たされるものがあってもおかしくない。

グリーンと認定申請を待っている建物の総額で比較するとその勢いがいかに高まってきているのかが分かる。2000年にグリーン認定を求めていた商業ビル資産総額は7億9000万ドルだったのに対して、今年に至ってはその数字が77億ドル相当と10倍に達している。その中でも、際立っているのが9/11で破壊され、建て直されたニューヨークの7ワールド・トレード・センターがその一つのビルだ

では、グリーンビルとはどのようなものを指すのか簡単にいくつかの事例を挙げよう:

屋上に植物を植えることによって日照の反射を減少させること
舗装は水吸収を促す性質のものであること
雨水を再利用する仕組みを持っていること
リサイクルしたグレー水をトイレ用や緑地帯などに使う
自家発電(ソーラーパネル、風力、地熱その他の排ガスを出さない方式を使う発電)
リサイクルした建材や資材を使うこと
塗装やニスなどの空気汚染の元になるものを削減する

などなどが挙げられているが、細かくはU.S. Green Building Councilの方を調べることをお奨めする。

ちなみに拙宅について申し上げれば、昨年に大幅改築をしたのだが、南側の窓を相当数増やし、エネルギー効率の高い窓を設置して、ひさしを伸ばし、ソーラーパネルを設置して、床下暖房にした。初期投資は大きかったが、電力ガスの料金が跳ね上がる前に滑り込みで新規体制に移れたのは、個人としても嬉しい。ボールダーについての、オフィスビルの情報が出てくれば、さらに追加報告しよう。

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