Wednesday, September 20, 2006

ミー・タイムを求める現代女性

先進国ハイストレス社会における母親を含む女性たちのメンタルヘルスは大きな問題だ。好むと好まざると、女性たちの於かれている社会的な環境は厳しく、社会のペースが速くなるにつけてどんどんきつい状況になっている。しかも、以前だったら、大家族制のもとで助けがそばにあったが、最近では本、雑誌やインターネットなどでの情報は氾濫をしているものの、精神的なサポートが足りないと言えるのではなかろうか。

CNNの一部であるHealth.comのEmily Yoffe記者がミー・タイムの重要性についてリポートをしている。ミー・タイムとは何だろうか?文法的にはマイ・タイムなのかもしれないが、ここで意味しているところは、狭義の私「だけ」の時間を強調していることだろう。女性の権利はここ数年で飛躍的に拡大してきていると云われるが、それでも、女性が真に男性と平等になると云う状況にはない。女性として、職場と家庭で、権利を主張し続けても、改善してきていると云っても、女性には男性にも増して負担が被されることが多い。

母性本能のなせる技か、女性はヒトのために献身的に動くことが多い。多くの人の母親を思い起こせば、その献身ぶりが分かると云うもの。しかし、世の中の要求は、社会的なプレッシャー、見栄、子供への教育の欲求、近所付き合いから多方面に厳しさを増す。そのすべてに対応をしていると、一つだけ忘れかけたものが出てくる。それは、自分だけのミー・タイムなのだ。

最近出版された「What Women Really Want」において世論調査専門家で、著者のCelinda Lake と Kellyanne Conwayは、多くの女性が彼女らにかけられる欲求に対して苦悩していることが判明した。彼女らが一番求めているものは「平穏」と「時間」だと云うことも判明している。睡眠ももっと多く取りたいともの調査結果が出ている。

The Families and Work Institute (FWI)と云う団体は、最近の女性と25年前の女性を比べて、最近の女性の方がもっと忙しくなっていると云う調査結果を発表している。そうしてどこでその時間の穴埋めを行なっているかと云うと、自分たちの貴重な時間を削り取っていると云うことだ。心臓内科医のMarianne Legato医師は、ヒトのためばかりにすることがあると、自分がすべてのことを掌握していることにはならない。何かしようとしてもいつでも邪魔ばかりされてしまうのだ。そうなると脳神経は、寝ているときでも休めないことになる。このように恒常的な疲労困憊はストレスホルモンの分泌を促し、血糖値も上昇してしまう。これが、通常の状態になってしまうと糖尿病、心臓病、記憶問題などに問題が波及していく。このように精神的ストレスがピリピリのヒトのホルモン分泌は、ウェストのまわりに脂肪を付着させる結果にもなってしまう。恐ろしいことだ。

今の社会的な枠組みがこのような女性の問題に対して反応する術を持たないことが多い。女性のストレスを解決してあげるような理解とサポート体制も少ないと思う。ロハス的にこれをどのように解決に向かわせるかと云うことだが、そこには新たな基軸でストレスを見直し、周りの人が理解を高めるとともに、女性に大いにミー・タイムを作り上げていくことが重要だろう。ロハスの聖地ボールダーの男性はどうか検証をしている訳ではないが、女性への理解は少しは多いと思う。ここの女性のミー・タイムは、全米での中でどのような位置づけか分からないが、いつか検証をするようにしたい。家内はきっとそれでも少ないと云うだろうが、、、

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