Sunday, September 03, 2006

ニコチン中毒促進するタバコ・メーカー?


アメリカの禁煙運動はものすごい勢いで進んでいる。コロラド州などはレストランやバーでの喫煙を禁止したのは前にもリポートをした。タバコメーカーなども、相当の公共広告を行ない、喫煙の害などについてテレビ広告をやっている。メーカーが自社製品を取り扱うなと云う広告をしているのは、多分タバコ訴訟の条件だったのだろうが、少しおかしなことをやっているなと思った。

このように全米的に禁煙運動が盛んになっているのに、若い人の間での喫煙は増えていると云う。タバコの害などについては十分に認識されているけれども増えているのである。何か不思議な感じがしていた。もちろん、ハリウッドの映画では、いろいろな場面で有名タレントが煙草を吸う場面があるので、裏に何かの仕掛けがあるだろうなと感じている。正面きってのタバコ喫煙促進の広告を打てなくとも、映画などは「芸術的表現」「表現の自由」を主張するだろうから、タバコのシーンをやっても構わないのだろうが、意識をしていなくとも、タバコは大いに奨励されている場面に出会う。特に若い人たちを対象にした映画ではそのような傾向がある気がしてならない。

今回はマサチューセッツ州厚生省の驚くべき報告が出てきた。この報告によると、1998年からタバコに含有されているニコチンが10%以上も高まっていると云う。マサチューセッツ州などいくつかの州は、タバコに関する多くのデーター提出を求めてきたようだが、そのデーターを吟味したところこのような結果が出ていると云う。ほとんどのブランドでのニコチンの量は増えていると云う。しかし問題なのは特に若い人が好むとされているMarlboro, Newport そうしてCamelなどのブランドが確実に増えていると云う。メディアの問い合わせなどに、メーカーはノーコメントと言っているようだ。

また、同州の調べによると、「ライト」と言われているブランドについても、ニコチンは少ないどころか、普通のタバコと何ら差はないと云う結果も出ている。もちろん、この手あの手で、新規顧客を開拓して、既存のところも止めさせないように努力をしているのだろう。しかし、ティーンエージャーを対象にこのような姑息なやり方で、ニコチン中毒依存症を高めていると言うのはあまり許せたものではない。まだ、健康は当たり前と考えているティーンエージャーを餌食にすると云うのは問題になろう。

小生は資本主義を否定をするものではないが(共産主義かの元でもタバコはあるからだ)、ロハス的なコンセプトを推進することによって、このような企業の隠れた活動が行なわれないようにしなければならないだろう。もちろん、大人が個人の責任で吸うことについて反対をするものではないが、判断がつかないうちから依存症を促進するその考えには到底賛成できない。

ロハスとは、ある意味では、既存のビジネスを再点検して、健康や地球環境に良いものなのかどうか見直す尺度としても考えられるだろう。ボールダーにも、少ないけれども、喫煙は存在している。しかも喫煙ティーンエージャーの存在は確かにあり、少し異様に見える。

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