Wednesday, September 06, 2006

栄養指数の表示で頑張るスーパー



スーパーへ買い物に行くといくらショッピングリストを持っていったとしても、ついつい要らないモノまで買ってしまう。スーパーは消費社行動を研究し尽くし商品などを売りやすいように動かしては、また動かしていく。スーパーとしてはもっと余計に売るための行動なのだ。棚での陳列は、まさに一つのたゆまぬ消費行動研究の成果だ。

AP通信のCandice Choiがニューイングランド一帯に商権を展開しているHannaford Bros. Co.の面白い販売の実態を報道している。AP通信社伝なので多くの新聞に掲載されていると思うので、出所だけ明らかにしておこう。Hannaford社は、東海岸を中心に約150店舗の店を展開しているスーパーのグループ。同社は、より大きな小売店チェーンのDelhaize America傘下の一員だそうだ。



Hannafordスーパーは、商品の購入の際に迷ってしまう消費者を助けるために、栄養価指数をベースに食品の値段タグに星印をつけてどれがより健康的なのかという簡単に判別できる仕組みを作り上げている。食品のデーターについては、ラベルについているそれぞれのデーターを使って身体に良いものを評価してくれている。星数が多ければ、さらに健康的だというシステムだ。消費者はこれで、二つの似たような商品を手にしたとき、多分星数で品物を選ぶような仕組みになっていくことだろう。Hannaford社が独自に行なっている、ランキングについて買い物客に訊いたところ8割の人が参考にしていると云う。

ただ、ここでは、カロリー数を加味した計算をするのでなく、食品の構成要素を吟味した上でビタミン、ミネラル、食物繊維、全粒粉などはプラス要因、トランス脂肪、飽和脂肪、コレステロール、追加的ナトリウーム、追加的砂糖などはマイナス要因と判断され、それによってスターの数が決まるという訳だ。すばらしいと思うのは、Hannaford社には著名な科学者を顧問として雇い、いろいろとアドバイスを得ていると云うことだ。このようにきちんと理論構築できていると云うことで、消費者も安心をして買い物ができるだろう。

このようなガイド的な仕組みは、これまでも一部の上級スーパーではあったようだ。しかし、この方向は次第に勢いをつけ始めており、アメリカの Food Marketing Instituteの最新のアンケート調査によると、スーパー全体の中で2004年の67%から2005年には72%のところが何らかの指数を使うようになったようだ。ただ、Hannaford社のように体系的なものはまだ数が少ないだろう。

Texas州のUnited Supermarketsにおいては心臓機能に良い食品を赤札で表示し、糖尿病に良いものは紫色のタグを使って識別をしているようだ。

これまでの加工食品の販売は、テレビなどの大量マス広告で販売を上げるような手もあっただろう。しかし、有機食品や健康食品が氾濫をしてくると競争にさらされている小売りの次元でもこのように消費者側にたって行動を起こし始めている。ボールダーなどはまさにこの点で、最も健康指標ベースの競争が激化しているところであり、引き続きリポートをしてみたい。

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