Thursday, July 27, 2006

競争競技とロハス

自転車ロードレースのツール・ド・フランスで初の総合優勝を達成したフロイド・ランディス(米国)が、大会中のドーピング(薬物使用)検査で筋肉増強効果のあるテストステロンに陽性反応を示したと報道されている。2回目の検査で同じように陽性反応が出れば、栄えある優勝は剥奪されると云う。これまで7回連続して優賞をしたランス・アームストロングなども度々薬物使用の嫌疑をかけられた。薬物使用は野球やアメリカンフットボールなどでも問題になっており、最盛期の年齢の選手が突然死したりしている。プロスポーツだけでなく、アマチュアの世界も問題になっているのだから、何のためのスポーツかと云いたくなる。

その薬物使用ではないが、今度は高地訓練のシュミレーション・テントが違法になりかけている。ごん存知の人も多いと思うが、ボールダーは高地訓練のために世界中から多くの選手が当地で試合前に練習をして行く。高地訓練は、低酸素状況で訓練を行なうことによって、血液中の酸素を運ぶヘモクロビンを増殖させるだけでなく、スタミナがつくと見られ、医学的な証明はともかく、実績が上がっているので、多くの選手が使う訓練方法だ。シュミレーション・テントは、高地に行かなくとも、高地の低酸素状況を人為的に作り上げ、同じような効果を狙うもののようだ。

国際アンチドーピング協会(WADA)がこの低酸素テントを禁止しようとしている。そうなると低地で生活をしているヒトが、ボールダーのような高地に来て練習をしないといけない羽目になる。スポーツは、何のために行なわれるのか、大きなスポンサーがついてきたりすると、どうしても企業をバックに動かなければならず、巨額の金が動くので、やらなければいけないのだろうか?選手は生活がかかっているから仕方ないと思うのだろうが、ロハスの精神に反した動きと云わざるを得ない。誰のためにスポーツをするのか?スペクテーターで満足をするのか?考えさせられることは多いようだ。それにしても強化合宿でボールダーにヒトが多く流れ込みそうだ、、、

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