Wednesday, July 26, 2006

どこかで狂ってしまった食べることの基本コンセプト

人間が食べると云うことは、生命の活力を得るためが基本で、食べることによって病気への抵抗力もつけ、栄養を吸収していくことが大事だ。しかも、食べることは、生命維持のための必要な行為だけとするのではなく、食事を楽しみながら、堪能していくことも重要なのだ。食べ物は、生活を豊かにしてくれて、ヒトがやり遂げようとしていることを支えてくれる行為と云えよう。食べることは、決して頭痛の種であってはいけない。

食べる行為がもとで、ストレスが増えてしまっては仕方ない。しかし、食べる行為は世界中で少しずつ狂い初めてきている。肥満児が世界的に増えてきているだけでなく、運動量も減ってきていることから、子供の中には成人病などで苦労している人が増えていると云う。しかも、このために寿命が減ってきている傾向も出てこよう。昨年の日本の平均寿命は後退したとのニュースが流れた。細かい分析は読んでいないので分からないが、食生活と何らか関連していると見てもまんざら間違っていないだろう。

アメリカの例で見るとアメリカ国民の60%以上もの人が太り過ぎになっていると云う。しかもその太り過ぎと云っても、先日書いたObeseのレベルでの太り過ぎなのだ。今日のCNNのニュースによれば、このように太ってきている人がいるために、検診の時のCTスキャン、レントゲン、あるいはMRIなどでもきちんと検査を受けられない人がかなり出ているようだ。検査を受けられても、検査精度が下がっていると云う。全く困ったことだ。

http://www.cnn.com/2006/HEALTH/07/26/obesity.xrays.reut/index.html

ダイエット、ダイエットと叫ばれるようになり、もう30年以上も時間が経過しているのに、人はやせる方向に行くどころか、肥満の傾向が高まっている。そのために、本来であれば、楽しむべき食事そのものが、ストレスの原因にもなってしまっている。ダイエットのために使われている費用は馬鹿にならない。50年ほど前まで天然や有機のものを食べてきた人たちが、加工食品、添加物の入ったもの、成長ホルモンの入ったもの、人工甘味料、人工の香料やカラリングなどを含んだ食事をするようになり、何か狂ってしまったようだ。

ストレスの多い中での食事、ファーストフードへの傾倒、そういった中で、ダイエット食を食べている人がいるのにもかかわらず、肥満か傾向が引き続いていること、糖尿病の人が増えたり、多くの疾患が増えてきたりしているのはなぜなのだろう?そんな時に、ボールダーの良さが光ってくる。ナチュラルな生活をすること、ナチュラルな食事をすること、ストレス回避に時間と努力をかけている人を見ると、肥満で問題を抱えているアメリカの問題への答がこの街にある気がする。

英語のことわざに"You are what you eat"、つまり、「ヒトは何を食べているかで、そのヒトが形成される」の意味だ。成長ホルモンが入ったり、化学的な肥料で育てられた栽培をしたもの、添加物いっぱいのものを食べていればいずれは、身体のどこかが狂ってきても仕方ないだろう。食べ物本来の概念に戻れるように、もう少し食事や生活を見つめ直してみたい今日この頃だ。

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