Friday, December 08, 2006

ペプシーのナチュラル・マーケット参入努力


ホールフーズやワイルドオーツのナチュラル系スーパーに行くと、アメリカと云う市場なのにどこにでもあるコカコーラやペプシコーラのような清涼飲料が無い。商品の取り揃えを考えるときに、コンベンショナルな商品は入りにくい。誰かに指摘されないと気がつかないことだが、床面積などがこれまで比較的小さかったホールフーズやワイルドオーツに参入する障壁はある意味では高いといえる。これまで、ナチュラル系のスーパーの存在は異端児的であったのが、徐々にではあるが主流との接点が高まりつつある。それは、健康や環境などの意識が高まってきていることと強い関係がある。コンベンショナルなスーパーだとしても、基準を今までの通りにしていくと、大市場では知的層、裕福層、健康派、環境派などの客層が離れていくようになってきている。

コンベンショナルグッズを売っている食品メーカーとしては、ナチュラル系スーパーに無視されていてもつい数年前までは無視し得たことだが、ここへ来て、このままで行けば、将来的には大きな市場を失いかねないと考えだしてきている。だからペプシコ(ペプシコーラの親会社)としても、ホールフーズに受け入れられるような商材を作り始めていると云う。もちろん、オーガニック・ナチュラルを目指す顧客層をターゲットにした商材開発だ。ペプシコはホールフーズでチップスの試験販売を行い始めた。しかもスムージなども何店舗かで試験販売を始めている。面白いことに、それらのラベルには親会社のペプしこの名前は伏せてあると云うことだ。

ペプシコが試験販売を始めているスムージーはFuelosophyとの名前であり、まだ中西部とアメリカの東北部でした売られていない。Sun Snackと云うチップスは全国のホールフーズで売られ始めている。ペプシコとしてもナチュラル系市場をターゲットしてモノを開発し始めている。この、新たな裕福な市場を放っておく手はないと云うことだろう。健康の関心が高い層をどうやって取り込むのか大事な戦略となっているのだ。

これまでに、独立系の企業の商品だったもので、すでにホールフーズなどで売られていた飲料のIzze、Stacy's Pita ChipsやMother's Natural Cerealsなどを買収しているのだ。これ商品は、今後もホールフーズで売れ続けられていくことだろう。

親メーカーの名前を伏せておいて、ナチュラル系スーパーに参入をする。考えてみると社名も出せないなんてかなりみっともないことだが、それだけ消費者は大企業のブランドに懐疑的だと云えよう。でも、このように密かに売らなければいけないと云うことは、悲しい現実なのだろう。参入努力は並大抵のことではない。大手企業も、徐々にではあるが、ナチュラルの洗礼を受けてきていると云えそうだ。

ナチュラルまでの洗礼を受けなくとも、大手飲料メーカーは商品の変更を余儀なくされている。CNNが報道する記事によると、コカコーラは2007年にビタミンやミネラルを含んだダイエットコークの発売をすると予測記事を出した。業界筋によるとペプシコーラも負けてはおらず、来年はTAVAと云うビタミンなどを含んだ炭酸飲料を発売することが見込まれている。いずれにしても機能的な飲み物でないものは苦戦を強いられるようだ。

No comments: