Tuesday, June 20, 2006

スーパーのオーガニック戦争、最初の犠牲者

つい今月の初め、ソトコト主催のイベントで講演をしたとき、ボールダーのスーパーマーケットの勢力地図の話をしたばかりだが、アメリカに戻ってすぐに、その地図が塗り替えられようとしていることが分かった。

ボールダーのスーパーマーケットの中には、自然やオーガニックを主体にしたものが多くなってきており、コンベンショナルなところは経営的に苦しくなっているのが実情のようだ。つまり、価値基準となるものが価格だけと云うものでなく、いかにオーガニックかと云うことで成り立ち始めている。コンベンショナルなものを売っているところでも、どんどんとオーガニックの棚スペースを作らざるを得ないようになっている。

このテーマについては極めて大きな動きなのでこのブロッグでも引き続きフォローをしていきたいが、今日は、スーパーのアルバートソンが今月末で2店舗を閉めることを決断したことにとどめておこう。もちろんアルバートソン全体の経営が難しくなってきていた背景もあるので、再編の中にあることは仕方のないことだが、ボールダー店の二つを閉めた背景には、やはりここの販売テーマがコンベンショナルなものと相容れなくなってきたことがあげられるだろう。

ボールダーのような小さな街に、巨大な改造投資をしている複数のスーパーがあるが、そもそも、それは新しい時代のスーパーの姿がどのようになるのかの占うためのプロトタイプ作りが始まっていることがいえる。引き続き報告しよう。

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