Thursday, June 08, 2006

食事の変化について

ファーストフードのウェンディーズがフレンチフライを揚げるのに使う油をトランスファット抜きのものにする方向で動いているらしい。これまで、身体には百害あってまったくベネフィットがないと分かってきたのにもかかわらず、大手のファーストフードチェーンは実行してこなかった。

コストもあるだろうが、売り上げを心配して顧客が慣れてきた味から抜けきれないで悩んでいたのだろう。それが変わろうとしている。ウェンディーズが行なえば、マクドナルドやバーガーキングなども追随しなければならないだろう。これは良い傾向だ。学校における自動販売機などもコーラーなどの安くて甘いコーンシロップなどを使った清涼飲料水が置かれなくなってきている。大きな事象には見えないが、その変化のインパクトは大きい気がする。

アメリカでは国民保険制度がない訳だが、そのような中で、成人病が子供のうちから発生し始めており、社会問題化し始めている。糖尿病の発生率は、先進国、発展途上国でも軒並み伸びているようだが、食を変化させなければいけないと云う社会的な条件はどんどんと整ってきている。特にアメリカでは、教育レベルが低い人、所得が低い人などが、健康でない食事に接している事例が多いこともあり、増々取り残されていいく人が出てこよう。

これまで野菜や果物は、特に有機のものは、価格上乗せががあり、ホールフーズで売られたりするものは、社会の低所得者層には縁遠いものだったのが、今後は庶民的な価格で親しまれているウォールマートなども取り扱うことが発表された。

小さな変化の積み上げかもしれないが、それが、社会の改革へと向かって行く力となれば良い。性急にすべてを変えようとすると、どこかで、何かがうまくいかなくなるだろう。ボールダーにもファーストフードはあるが、その存在は比較的小さい。今後アメリカ全体の変化に注目してみたい。

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