土壌菌と言っても、現在の科学でさえ解き明かせない数多くの細菌群がある。それらの集合体としての共存バランスがあってこそ、健全な作物が出来ていたものが、サプリメントのビタミンを飲ませて、健康に良いだろうというくらいの安楽な気持ちで化学肥料を撒いてきたのが最近までの農業だ。それだけでなく、除草剤、殺虫剤なども撒いてきたものだから、畑や田んぼから、多くの微生物、虫や小動物が居なくなってしまう恐ろしい状況だ。


小生、鈴木さん、永田さん
世界的にも乳酸菌などへの関心は高いが、永田さんは乳酸菌は熱に弱く、単独ではあまり力にならないと話してくれた。それよりも、細菌のコロニー、つまり集団でバランスを保たせることが、土にとっても、胃腸に入った段階での消化においても効果がいっぱい出ることを確信して、多くの新規商品の開発、特許申請などとパワフルな活動を展開してきた。最近では、多くの農家でも関心が持たれはじめており、しかも動物の糞尿処理などへの活用などで、韓国や中国などからも引き合いが来ていると云う。アメリカなども大きな市場があるところであり、鈴木さん(社長さん)、そうして永田さん(技術担当)も心は、すでに国内だけでなく視野は海外まで入ってきているようだ。
土がイキイキしていることで、作物が育ち、おいしくなる。土がイキイキすると云うことは、科学的栄養剤がバラまかれていることではなく、少し分かりにくいことだが、微生物の小さなコスモス(小宇宙)が出来上がることによって、微生物が食べ合ったり、彼らの小さなレベルで糞尿を出したり、死んだり、酵素を出したりしていることが出来るからこそ栄養価の高い土地になって行くのである。私はそのような説明を受けた。鈴木さんの会社の名前は、スズキファームだ。現在、北は北海道から南は沖縄まで有機肥料を納めている。しかも、スズキファームの飼料肥料は、土壌菌やアミノ酸がいっぱいの優れものなのだ。同じ土壌菌を使い、人間様も飲める腸内細菌としてのサプリメントも出されている。このトヤマ立山連峰から取れた土壌菌をトヤマNB菌と称している。私もここ二週間ぐらい飲んでいるが、胃腸の調子とともに、気持ちがよいほど元気になってしまう。私の腸内細菌が元気に消化を代行してくれ、エネルギー吸収を助けてくれているからだろう。

今回の岐阜や富山を案内してくれたのは、東京のIT実業家の佐々木淳社長(国立ベースにシーンズという会社を経営)。名古屋空港まで迎えに来て下さり、日本の心臓部を彼のクルマで案内をしてもらった。私は今回お目にかかった面々をボールダーに招待をして、アメリカでも人暴れがしてみたくなった。何が出来るのだろうかと考えるだけで気持ちがワクワクしてくる。今回の出張は、明日からまた別の大手メーカーとの面談を控えているが、楽しいことが多い。このような有機農法は進んでいるので、サステイナブルな農法をどのように進めていくかも楽しみだ。
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