Sunday, September 17, 2006

サン•フラワーマーケットの動向


ボールダーのスーパーマーケットについては、これまでも何回かリポートをしてきた。そうして変化が激しいジャンルなので今後もリポートを続けたいと思っている。その中で、特出してリポートの矛先を向けたい一つの企業はSunflower Farmers Marketだ。この会社を創設したのは、ボールダーのオーガニックスーパーのWildOatsを設立したMike Gilliland氏に他ならない。なぜ注目をするかと云うとワイルドオーツ社を年間売り上げ10億ドルにしてから、会社を売却してしまっていたものが、2002年にSun Flower Marketsを設立して、4年あまりで規模を11店舗、年間売り上げを1億2000万ドルの売り上げを見込む(2006年)無視できない存在になりボールダーに戻ってくることを表明しているからだ。このサンフラワーマーケットが開店する場所は、アラパホー通りとフォルサムと28番が交差する市の中心部になり、近くにはホールフーズ、新たなワイルドオーツの旗艦店などところ狭しと並んでいる地域だからだ。どのスーパーも負けられない覚悟で規模拡大を狙っているところであり、よほどの差別化要因を打ち立てないと、それぞれの併存が難しいと見られているからだ。

新規店舗は25000平方フィートの床面積と云うことで、ワイルドオーツの旗艦店やホールフーズには劣ることになるが、そこの商売戦略がどこになるのかボールダーのマスコミが注目をしているところ。Gilliland氏は、以前のワイルドオーツ時代の仲間を引き連れてきているし、これまでワイルドオーツがウォールストリートの期待を受けてやりたくない拡販戦略をとらざるを得なかったことで本来自らやりたいと思っていた戦略を邪魔されたと思っているGilliland氏の巻き返し戦略ともとれ、面白い状況が想定される。

今回のBoulder County and Business Report誌の取材を受けて、サンフラワーマーケットが何を狙っているのかが徐々に明らかになってきている。これまでは自分たちのニッチは何なのかを実験してきたと云うが、やっとどのようにしてボールダーに乗り込むことができるのか分かってきたので成長戦略を打ち出すことになったと云う。

サンフラワーマーケットが競合しているのは、ホールフーズやワイルドオーツだけでなく、コンベンショナルなセーフウェーやキングスーパースーパーマーケットであり、ボールダーでは直接競合はしていないがウォールマートも競合相手と見なしている。ウォールマートを敵に回すと云うことになるとかなりの覚悟をしていると見ざるを得ない。新聞広告や店内広告のメッセージは:"Serious food, silly prices," そうして "Better-than-supermarket-quality at better-than-supermarket prices."明らかに価格と品質に重点を置く政策になってきている。店内の什器や飾り付けなどはホールフーズやワイルドオーツとはほど遠い質素なもの。店内には喫茶店などもない。サンフラワーが重点施策にしているのはシンプリシティーだ。ゴタゴタしたものにカネをかけない。

ここの給与体系も珍しい。店舗の純利益の5%は店舗のトップに回ることになっている。その次の10%はアシスタントマネジャー以上の人々で分けられる仕組みになっている。当然幹部の意気込みが断然違う。オーガニック、コンベンショナルの比率も20:80においていると云う。しかも、中間業者を使わずに直接生産者からバルクで買っているだけでなく、支払いサイトは即金だそうだ。もちろん生産者の受けも良く、好条件を出してくれることになり、中間を省いていることから、最近競合相手との青果物や肉類などの価格比較をしたところ、ワイルドオーツよりも32%、ホールフーズよりも28%、しかも価格の王者のウォールマートよりも5%も低かったと豪語している。

オーガニックの割合なども、思ったより少なかったが店舗戦略が明らかになりにつけ、この商法はボールダーで相当受け入れられるだろうと云う気になった。それにしても、ワイルドオーツを巨大企業に押し上げ、その後もう一度ゼロから出発して戦略を立て始めているその実力と執念には驚くべきものがある。ボールダーでは大いに期待をしたいところ。今後もその他のスーパーの動きに合わせて報告するようにしよう。

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