Monday, September 04, 2006
化粧品は本当に安全?
女性は美しくなりたいと考えたのは太古の昔からのようだ。そのために、化粧品の産業は、かなり歴史は古い。ここで化粧品の定義をしようとするものでないが、この化粧品の安全についてイギリスの団体が警告書を出してきた。この団体は、イギリスのナチュラル化粧品のメーカーと問題意識が高い消費者が集まって出来た団体らしい。ナチュラル化粧品を作っている企業の団体なので、それなりにロハス意識の高い団体なのだろう。
ここの事例はイギリスを中心にした警告なので日本の事情とは違うものかも知れないが、いずれにしても警告している内容は知っておいても損はないので概要を説明しよう。つまり、イギリスでは一般的に女性は12種類の化粧品やトイレタリーを使うのだそうだ。そのことにより、175種類もの化学品を身体に塗りたくっていることになると云う。しかし、これらの化学品は必ずしも、身体に良いとは限らないのだ。モノによっては、発がん性、ホルモン問題や肌の炎症を来すものがあると云う。
この団体によればパラベンと呼ばれる保存料は、モイスチュライザーやボディークリームに使われるのだが、乳がんや肌の炎症と関係があると云っている。シャンプーなどに含まれているラウリル硫酸{りゅうさん}ナトリウム(sodium lauryl sulphate)とラウレス硫酸{りゅうさん}ナトリウム(sodium laureth sulphate)は、泡立ちを良くするために使われるのだが、肌を刺激し過ぎるものと云う。そうして消毒のために使われているホルムアルデヒドは、シャンプーやハンドワッシュのためのもののようだが、肌荒れにつながっているようだが、もっとひどいことに頭痛や喘息にも関連していると云う。
個人的経験だが、アメリカからナチュラル化粧品やトイレタリーを輸出しようとしたことがある。その時に直面したのは、多くの化粧品の規制だった。もちろんすべて消費者保護を謳ったものだが、既存の化粧品メーカーの権益を保護しようとする意図があるような動きだった。アメリカでは嫌がられている動物実験を高額のお金をかけて検査させると云うのも輸入の邪魔をしているように思う。アメリカやヨーロッパに一般的な化粧品やトイレタリーが日本で少ないのは、何か裏で問題がある気がしてならない。化粧品は、値段が高いから良いとは限らない。しかし、化粧品やトイレタリーメーカーは多くの広告投資を行ない、商品を買うように促していく。大企業でないとなかなか市場に進出できないような仕組みができ上がっている。コロラドの小さな企業では日本になかなか入れないのはさびしい。
ボールダーやコロラドには多くの自然系の化粧品メーカーが多く誕生をする。もちろん大きな研究所を擁していないものも多い。しかし、このような自然系のところがどんどん伸び始めている。いつの間にか、ワイルドオーツや、ファーマカなどで売られるようになったりしていつの間にか、ブランドが成長をしていく。化粧品やトイレタリーの持つ先進性は少ないかも知れないけれども、人工的なものを肌や洗髪の時に使用しないだけでも、メリットは多いはず。女性の美しさは、化学品を塗りたくるのではなく、身体の内側からにじみ出てくることが最も美しい。ロハスにかかわる女性がボールダーに来ると、ほぼ必ずと言って良いほど、当地の化粧品を買って帰る。そのような商品がもっと早く、ボールダー産に限る必要はないが、日本でも意識のある人たちが作るロハス的な商品がどんどんと生まれて欲しい。
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