Wednesday, September 13, 2006

骨皮筋だけのモデルさんは、モデル業御法度


ファッション・モデルはいつ頃からあのように痩せてきたのか分からないが、60年代のTwiggyが始まりだったのだろうか?ファッションには詳しくないので、そこまでコメントをするともりもないが、この2ー30年は痩せ形でないとモデルとしては売れない傾向が強まったことは確かだ。ファッションモデルではないが、ダイアナ妃などに見られるように身体のラインを守ると云うことでanorexia(拒食症)になった事例に始まり、最近のハリウッドのセレブたちも骨皮筋だけの体型になってきていると言えよう。

肥満が増えている中で、痩せていること自体問題ではないのだろうが、不健康な痩せ方になってくると、そうしてこのように若い人のあこがれの対象になるようなことになると、病的なほど痩せているモデルをそのまま放置しておけないと云う運動がヨーロッパで始まった。Reuters通信社のニュースをCNNが報道している。この報道ではマドリッド市政庁が、トップモデルが病的に痩せていることは、マドリッドの若い女性の価値基準を間違ったものにしてしまうと云う理由で、体重がある一定以下のトップモデルを出演禁止する処置にでると発表。しかも、市の衛生関係担当者の人がショーの開催日にモデルの肥満度検査をすることになったと云うことでモデルエージェンシーなどが大きく反発をしている。モデルの検査をする基準は、Body Masss Index つまり体格指数、肥満度指数◆体重(kg)÷(身長(m)の2乗)を使うのだそうだ。20から24が標準的とされる。果たしてこのモデルたちはどのようなレベルなのだろうか?

モデルエージェンシーは、これは人を体格係数で差別することだと云うことで、デザイナーの自由やモデルの自由を束縛するものだと云うが、マドリッドの市政庁は、あくまで若年者への悪影響と云う点を楯にガンと引かない。これを受けて、ファッションの大中心であるミラノの市長も同様の処置をとると云うことを表明しており、この問題はどのように行くのか面白くなりそうだ。トップエージェンシーとしても、稼ぎ頭の女性たちが規制されたらアガッタリなので困っていることだろう。でも、どうも市政庁の動きをサポートする人たちも多いようだ。

現実離れをした体型の人がモデルをすると云うことで、それを見る若い女性はどうしてもそのような体型に憧れ、食は乱れたりするのだろう。ファッション雑誌などを見ていると確かに病的な人が多く写っていることは事実であり、それがファッションなのかと見ていたが、やはり、社会的にも影響力の大きなトップモデルの身体の形状が、多くの若年層にネガティブな影響を与えていると云うことで、見過ごすことはできないとの判断になったものと思う。

果たしてこのようなことを市政庁が決めるべきかどうか分からないが、ファッション業界が自らの健康基準を作らずにいることに、社会が反発し始めたと云うのも理解できないでもない。若い女の子の親たちも喜んでいることだろう。でも、ファッション界はマドリッドだけではないので、全世界が対象なので、この影響がどこまで及ぶものなのか見てみたい。

ボールダーにも痩せた女性は見ることは多いが、とても健康的なイメージの方が先に立つ気がする。夜中過ぎに出歩けば事情は違うかもしれない。しかし、何と言っても拒食症が、肥満と並んで問題になっていることが今回の大きな動きに発展している。ロハス的な美形と云うものはどのような定義なのだろうか?ちょっと検討をしてみたくなった。

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