Thursday, September 07, 2006

アスリートのためのカロリー・スキャナー


昨日は栄養指数を星の数で表示するスーパーの話を書いた。これは分かりやすく可愛いと思った。今日は、ボールダーの会社でTraining Peaks LLCと云う会社をご紹介したい。もちろん対象マーケットは、まだ一般の消費者ではないので、このデーターの表示の仕方があまりにも過激なので自分としてはついていけないもの。しかし、行なおうとしている仕組みは、他のアプリケーションは大いに伸びていくだろう。



Training Peaksのソフトがすることと云えば、吸収した栄養とトレーニングのデーターを合体させ、より統合的なトレーニングを実行するのに役立てようとするもの。もちろん耐久レースのアスリートやコーチにとってはどのようなトレーニングをするかと云うことだけでなく、栄養とトレーニングの分析を行なうことが不可欠になる。

ボールダーに住む4人の耐久レースのアスリートは自分たちのトレーニングをするにあたって、十分にトレーニングの記録と栄養などの記録分析システムがなくて困っていた。そのために1999年に力を合わせてTraining Peaks LLC社を打ち上げた。これによってランナー、サイクリスト、マウンテン売価ー、トライアスロンアスリートなどが更なるパーフォーマンスを達成するべくモニターしたり、計測したり、分析したりする仕組みを作り上げた。

会社を創業した4人は Joe Friel, Dirk Friel, Gear Fisher および Donavon Guyotだが、すべてホームオフィスから仕事をしている。驚くことに、彼らが販売するソフト料金は、月額19.95ドルから年額119ドルまである。現在のアカウント数は5万件を超え実際の訓練ログは1100万件を超えていると云う。これだけの記録が集まってくると、耐久アスリートの運動生理学のデーターとしては世界でも最大級のものになってくる。このデーターは Garmin, Polar と Timexなどのハードウェアーと共有できる。

同社が導入した新事業と云うのがCalorie Scannerであり、写真にも見られるように、キーチェーンにでもつけて持ち歩くことができて、500,000 UPCバーコードを認識するだけでなく、ブランド食品のバーコード50,000件を認識すると云う。今秋からNutri Peaksという新しいオンライン事業となる。この事業は栄養士と患者が共同で使う仕組みに仕立て上がっていくだろうとみられている。ダイエットと云う新規分野の事業開拓が可能になる訳だ。

もちろん加工食品のバーコードを読み込んで、ダイエットもできるだろうが、このように最先端を行く技術を使い、耐久力を引き上げる努力したり、ダイエットをしたりする点については、ロハスの観点から何か抵抗を感じる。糖尿などの病気の人が、体重を減らす努力をしている時には当然あってしかるべきシステムかも知れないが、何となく科学の行き過ぎを感じてしまう。ただ、技術が進むことによって、従来は一部の最先端にいる人のためのものだったのが、技術の改良と一般化によって、普通の人も使えるようになるかも知れない。自転車ロードレースのツール・ド・フランスのように、あまりにも過激になり過ぎるのは、人間の性なのだろうか?自分の人生ステージが円熟したからかも知れないが、味気ない感じがする。

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