Wednesday, September 06, 2006

老年性認知正予防にジュースを飲もう


日本では果物全体の価格は相対的に高いが、その果物をいっぱい食べたり、ジュースにして飲んだりすると老年性認知症になりにくいと云う研究成果が、Nashville, TennにあるVanderbilt University Medical CenterのDr. Qi Dai によって発表された。認知症をなくすことはできないとしても、発病時期を遅らせることができると云うすばらしい研究成果だ。つまり、搾り立てのジュースを週に3回くらい飲むだけで、認知症になりにくいという訳だから、きちんと実践するべきだろう。

カナダの統計によると65歳の人口の10%ほどのヒトが認知症にかかっていると云う。この病気では、徐々に記憶が消失していき、行動が変化し出し、認知症に至ると云うもの。これによって人々の理解力、思考力、記憶力と意思疎通力が無くなっていく重大な病気だ。
糖尿のときと同じように、認知症により酸素ラジカルが多く発生をするようになり、新陳代謝の家庭で作られた多くの化合品を台無しにすることが多い。

最近、カリフォルニアの研究者たちは認知症は老化現象の一つだという結論を見出している。つまり、脳の活性酸素という毒を清浄する能力が衰えてくるのだと云う。これを防止するのは、anti-oxidants酸化防止剤などを利用することが必要なのだそうだ。

Qi Dai 教授の研究は、日本人とアメリカに居る日系アメリカ人の比較対象を行なったようだ。こうすることによって、食事やライフスタイルの違いから、発病の要因を浮かび上がらせることができるからだ。ジュースを毎週3杯以上飲むヒトたちと、いっぱいしか飲まないヒトの発病率の差は76%も低かったと云う。そのためにフルーツや野菜のジュースが極めて重要な鍵を握っていると想定されている訳だ。ビタミンをとったからという違いはあまり大きくないらしい。

ロハスと云う観点で言えば、生活の差、生き甲斐、教育のバックグランド、ストレス、高年齢になったときの脳機能の使う環境、家族との接点の違いなど、必ずしも、ジュースだけの違いでそうなっているとは思えないところもある。しかしながら、もし、にたような環境のヒトの中での差が出てくるのであれば、果物や野菜のジュースは飲むべきだろう。英語で言うところのto err on the safer sideつまり、間違うのであれば、安全な方に賭けをすると云うことになろうか。

人々の平均寿命が高まっている中で、ただ生きているというだけでは困りものだ。ロハス的な生活をするためにはジュースの他に多くの自然とのかかわり合いを持つことで、健康に生きることが重要なのだ。そんな気がしてならない。アメリカのジュースの方が安いのに、なぜ日本の方が認知症発症が低いことになるのだろう?この辺りも良く事情を調べ、団塊の世代のわれわれが、長いこと元気でいられるように是非とも努力したい。

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