アメリカと云う社会は、議会政治に基づいた政治体制なので、政治力の表現の仕方が面白い。しかも、多くのInterest group(つまり、何らかの権益活動をするグループのこと)があり、そのグループごとの活動は侮れない。いくつかの新聞を読んでいると、今月に全米ハイブリッドオーナズの会が設立されたようだ。全米でのハイブリッド車の累計販売台数が50万に達した訳だから、そうしてこの傾向は伸びていくだろうから、かなりの政治力団体になるだろう。
この会は、当然のことながら、ハイブリッド自慢をする会ではない。アメリカのエネルギー政策を覆すのに働きかけようとする、とてもエネルギーコンシャスなグループと見て良いだろう。グループ参加が何人くらいになるのかは分からないが、市場が確実にこのセグメントで伸びていくこと、意識が高い人も多いだろうから、ワシントンではかなりのノイズになっていくことは間違いない。
アメリカの石油依存を引き下げるのに、自動車の燃費を向上すること、公共交通の利用を高めること、ライドシェアー(相乗り)などを進めることで比較的大きなインパクトは可能だと思う。ボールダー市などは、歩行や自転車での通勤を奨励しているが、約40%もの人が市内で応じているようだ。もちろん、市民の意識も高く、先日ブログに書いたように、市が小型車の奨励を市の施策としようとしている。
そういう自分もイラク侵攻があるまでは、アキュラのMDXと云う比較的大型RV車に乗っていた。しかし、言い訳ではないが、エンジンサイズは3.5リットルで、アメリカの本当に大型車とは比較にならない状況だった。それでも、イラク戦争が勃発ししそうになったときは、石油価格が上がるだろうと想定して、ステップダウンをした。もう、ハイブリッドしかないと云う気持ちになっており、次回買い替えるときは、きっと小型のハイブリッドに乗っていることだろう。多くのアメリカ人もそう考え始めているようだ、、
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