2000年の大統領選挙のときに、ブッシュ大統領の対抗馬として出たアル・ゴーア氏が最近、話題になってきている。元々クリントン大統領のときに副大統領だったゴーア氏は、地球環境保護の立場は強く、それも選挙の時にアピールしていたが、全米での得票数では、ブッシュ大統領を凌駕したのにもかかわらず、代理人選出方式で決めるアメリカの特殊な選挙により敗れ去った。その後、静かにしていると思ったら、最近は映画製作の力を入れてきたと見え、彼がナレーターとなりできたAn Inconvenient Truth(不都合な真実)なる映画を公開した。
実は映画はまだ見ていないが、ボールダーでは大変な評判だ。もちろんその中には現行のブッシュ大統領が、あまりに環境派でないこと、元々ボールダーではブッシュさんがあまり支持されていないことなどで、評判をさらに呼んでいるのかもしれない。ボールダー市は、2000年と2004年ブッシュの大統領選挙時には二回とも反ブッシュ投票を行なっている街なので、この映画に対する見方が、ある意味では反ブッシュ派の、それ見たことかと云うことなのかもしれない。
ボールダーは京都議定書の目標である、温室効果ガスの削減でも市が達成を目指しており、環境問題には先端的な考え方を持つ人は多い。特に当地では、気候や大気圏なのの研究を行っている科学者も多く、地球温暖化が一部のリベラルな人の杞憂の概念だとは思っていないからだ。今週末は日本からの客人を迎え、あちらこちらを飛び回っていたので、ブログのことも書く余裕がなかったが、客人は、ボールダーの自然環境への真摯な姿勢を目の当たりにして大変に感銘されたようだ。
日本でのゴーアさんの映画公開がされるのか分からないが、もし公開されたら是非見ていただきたい。そうしてボールダーの人たちがどんなところに共鳴をしているのか、ともに体感して欲しい。しっかりした映像を通じて世界がつながると云うことも大事なことだ。ハリウッド的な映画だけでなく、自己の認識を変えるような映画を見ることで、さらに地球環境保護の問題についても深くかかわり合いを持ちたいものだ。
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