Tuesday, December 05, 2006

マクドナルドのアスレチック・ジム?

マックドナルドのゴールデンアーチと云えば、アメリカの食文化の象徴のようなロゴだ。アメリカにおける認知度の高さは抜群のロゴだ。そのマクドナルドも、利便性、手頃な値段、スピーディー、標準化された味付けなどで世界中で長い間伸びてきたブランドだ。マクドナルドをあまり健康的でないと見ているアメリカ人でも、空港や異国の地においてあのロゴを見つけるとつい入りたくなる場所と云えるような気がする。そういう筆者も子供が小さかった頃は子供と一緒にマクドナルドに行ったりしたものだ。健康のメッカボールダーに移ってきてから、マックドナルドへ足は遠のいているが、それはアメリカのメディアが、アメリカにおける肥満の問題が社会問題化するにつけて、徐々にマクドナルドのネガティブな面をどんどんと取り上げてきて、これまであったポジティブな側面は一挙に吹っ飛んでしまったからと云える。コレステロールや高血圧などが気になると、どうしても利便性や手頃さなどだけでは食べたくなってしまうのは当然だ。

マクドナルドは、そのメディアからの非難をかわすためにメニューの改善を行ってきたりしている。その傾向は収まるどころか、今後の社会ニーズによってどんどんと高まっていくことになっていくだろう。いっぺんでの改革はできないにしても、企業イメージを改善せずして放っておけば大きなしっぺ返しが予想されるために、着実に改善していくことになるだろう。それを怠れば、新たな競争相手を作り出していくことになりかねないからだ。

成功しているコンセプトを変えると云うことは容易なことではない。しかし、無策と云うのも将来性を潰すことにもなりかねない。現在、マクドナルド社のウェブサイトにも掲載されていないが、静かな実験がすでに行われている。アメリカの6店舗でアメリカでは郊外店舗に附属しているPlayPlaceを大幅に改修してR Gymなる子供向けのアスレチック・ジムを設置し始めている。子供の年齢によって分けたアスレチック活動が展開されていると云う。ボールダーに近いブルームフィールド市のお店にもこの仕組みが取り入れられたようだ。

マクドナルド本社としても、スポーツ生理学やその他の専門家を動員しての大きな動きだ。恐らくは、多くのカメラやその他のアンケートなどを通じて、マーケットリサーチも行っていることだろう。アメリカは、肥満の問題、成人病の問題を無視し続けてビジネスは行えなくなる時代がくるだろう。すでにニューヨーク市では、市の衛生当局がレストランなどでトランス脂肪酸を使った料理を制限する動きが固まりつつある。アメリカの食を変えるのは難題だが、何もしないでいることはできない。前にもレポートをしているように、アメリカにおける人気メニューのトップを行くのがハンバーガーだが、それをどのように健康と結びつけるかの戦争は、今から始まったばかりだ。

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