Saturday, June 30, 2007

グリーン・ムブメントの進化

グリーン・ムーブメントは、地球温暖化や多くのハリウッドの俳優たちなどがグリーンなショッピングを推奨することから、多くのメディアで取り上げられ、企業もグリーン指向の商品をどんどん開発することによってグリーンなショッピングをすることが一つの流行になってきている。この勢いが進めば、グリーンでない消費財は取り残されるような傾向にまでなってきており、何をホンモノのグリーンと定義するのか、そもそもグリーン消費とは何かのところまで行き着いていってしまうに違いない。グリーンに始まり、オーガニックやロハス、ナチュラル、サステイナブルなどの形容詞がついた販促の声はますます大きくなっていくだろう。

アメリカでは環境派の消費者のことを皮肉を込めてTree Hugger(木に抱きつく人)と云う。乱開発を排除して、自然を残そうと云う環境派の意味するところから始まったものと思う。しかし、いろいろな消費者分析などを見ていると、徐々にではあるがそのロハス指向の消費者に分類されている市場セグメントは毎年増大している。そうしたらTree Huggerと云う元々あった、強い環境意識のイメージは薄れ、単なるロハス消費者になってしまう。

では、何のためのロハス消費なのかを考えていくと、もちろん自分の健康を推進したりすることは焦点の一つだが、地球のサステイナビリティを考えていった場合、消費そのものがいけないと云うことになりかねない。今日取り上げているニューヨークタイムズ紙の記事はまさにこの問題を突いている。高級消費材を、いくらサステイナブルにしたところで、それを作り上げるのに相当のエネルギーなどを浪費しているから問題にし始めている人たちの考え方の紹介だ。オーガニック食材にしても、季節外れのものを遠隔から持ってくると云うことについてエネルギーの無駄を問い始めている。

このブログは約半年ほどお休みをいただいていた。自分の出版に関する方で忙しくしていたと云う点もあるが、多少の充電期間に充ててきたと云うことも十分に云える。ロハスをどのような視点で見続けていくのか、サステイナブルなし点をさらに高めていくのにはどのようにするべきなのかを考え始めていた。実際、読み始めているいくつかの著作では、グリーン・ムブメントはさらに高いステージに進み始めている。そのために、ロハスの先端企業とされていたホールフーズマーケットや多くのところも、この新たなるムーブメントの推進者たちの意見も無視し得ないものになってきている気がする。

テーマが大きいだけに、数回のコメントだけで終わらせたくはない。このブログを読んでくださっている方の参考になるように、多くの視点からの情報をまとめてみたいと思う。そうしてアメリカの考えがどのように変わってきているのかも勉強してみたい。バラバラに走っていた環境問題、成人病問題、地球温暖化、いろいろな現代病、エネルギー価格高騰、食から見たオーガニックの問題、などは、どうやら多くのところでつながっていると云うことが識者の間で認識が一致し始めた。単発的にだけ見てきたものだけでは問題の処理が難しい、複合の社会問題であり、特定地域だけで動いても問題の解決にならない。つまり、個人の意識を高めより世界的な規模で、解決していかなければいけないことも増えて来よう。書く頻度は減らすので、ご容赦いただきたい。

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