Monday, October 02, 2006

ウォールマートが動くとき(4)

これまでウォールマートのグリーン化についてとても前向きなリポートを書いてきた。しかし、ウォールマートは引き続き労働組合やインテリ・リベラル層には毛嫌いされているところも多い。

今回はニューヨークタイムズの記事だが、ウォールマートがフルタイムを減らし、パート比率を現在の20%から40%に引き上げようとしていること、賃金に上限をつけようとしていることが非難の対象になっている。ウォールマートは、小売業界の中でも低賃金で知られ、医療費負担をしないためにいろいろと画策してきたことが暴かれている。不法移民を雇い入れ、夜中の清掃などを缶詰のような状況でさせていたと云うことで大きな非難を受けたりしている。

この従業員を扱う態度についてはロハスの世界では知られたホールフーズが対照的なので、機会があれば紹介をしてみたい。全世界の従業員数が180万人という巨大戦艦がグリーン化をする点は大いに評価し、今後の社会のよい方向での変貌に期待はするものの、株主だけに向けた目は、あまりロハスの根本精神をトップが理解していないと云えるだろう。人件費、オペレーションコストなどをどのようにみていくか、管理者の大いなる仕事だが、従業員の犠牲で成り立つと云うことであれば、かなり大きな問題と云わざるを得ない。この辺りについても、少し目を向けたいところだ。

ボールダーで懐疑的にみられるウォールマート。ロハスだと云うことが社会的に認められなかったら、この街への進出はまずはあり得ない。ボールダーの人は良くて安ければ、という視点だけで買う姿勢を持っている人は少ない。そのロハス的な発想はボールダー特有のものと云えよう。

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